『週刊少年ジャンプ』の掲載順は読者アンケートの人気を反映していると言われ、次の打ち切り作品を予想する有力な根拠となる。普段の「ジャンプ」では多少なり掲載順が変動するものだが、最近はなんとドベ5の顔ぶれが固定化しつつあるという。
まず、下から1位2位を独占しているのが『レッドフード』と『NERU-武芸道行-』の2作品。「ジャンプ」42号から最新の44号まで、3週間にわたってドベ2に食い込んでいた。いずれも連載が始まる前は有望株として注目されていた作品だが、読者の目を惹くような華がないのか、それとも現在の連載陣が強すぎるのか、失速を止められない状況だ。
さらにワースト5まで範囲を広げると、『あやかしトライアングル』『ウィッチウォッチ』『高校生家族』の3作品が変わらず下位を貫いている。もはや日常風景となった下位の顔ぶれに、ジャンプ読者たちは《掲載順が上から下まで安定しすぎてて怖い》《レッドフードとNERUのドベローテ頑強だな》《ドベ5カチカチで草》《よく見りゃドベ5、レッドフードとNERUがシャッフルしたくらいで面子変わってない》《ドベ5のメンツ前回と全く同じやん》と囁き合っているようだ。
人気が伸び悩む理由は? 厳しいコメディー作品の争い
「あやかしトライアングル」と「ウィッチウォッチ」は、毛色は違うがどちらもファンタジーとラブコメを掛け合わせた作品。お色気要素が前面に押し出された「あやかし」に対して、「ウィッチウォッチ」はウィットに富んだ展開が売りとなっている。
しかし、どちらの作品もシリアスとギャグを行ったり来たりする傾向があるのが大きな特徴。そのため《いつ終わるんだよこのシリアス展開》《なにやりたいんだかよくわかんない》など、どっちつかずな展開に呆れてしまう読者もいるようだ。
そして今の「ジャンプ」連載陣を見てみると、ギャグ作品がやや飽和気味。『破壊神マグちゃん』はグッズ戦略が好調であり、『僕とロボコ』も『アメトーーク!』(テレビ朝日)で紹介されるなどメディア露出が盛んなので、他の作品は目立ちにくくなっている印象がある。いくら過去にヒット作のある大御所の新連載といえども、勢いとしては負けているのかもしれない。
また、『高校生家族』はドベ5の中で比較的内容を褒められることの多いギャグ漫画なのだが、その作風はややマニアック。コアなファンだけでなく、広く読者を獲得できなければ、打ち切りを避けられないだろう。
とはいえ、ギャグ漫画の3作品は定期的にセンターカラーで掲載されているため、「レッドフード」や「NERU」とは一線を画しているようにも見える。今後遠くない内に改編期があるはずなので、そこで打ち切りを宣告されないことを祈るばかりだ。
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